2015年9月3日木曜日

算数・数学が解かるために


  こんにちは、福岡教育大学中等教育教員養成課程数学専攻2年の三浦菜摘です。私は数学が好きで、将来数学を教えたいと思い、教育大学に来ました。算数・数学は苦手…という人も多いと思います。そこで算数・数学が苦手だったり嫌いな人も、算数・数学について知って、好きになってほしいと思い、今回「私が算数・数学を好きな理由」と「算数・数学を理解するために大切なこと」についてブログを書きました。これは私個人の意見ですが、これを読んで、算数・数学について考えるきっかけになればいいと思います。

○算数・数学が好きな理由○

①様々な考え方がある
 算数・数学は簡単な計算問題にも、様々な考え方があります。
例えば、

[]
縦と横の長さが10mの畑の真ん中に図のように幅2mの道を作りました。畑の面積は何㎡でしょう。


[解1] 元の畑の面積から道の面積を引く。
    10×1010×280  A.80
[解2]畑の横の長さを道幅2mを引いた長さと考える。
    10×(102)80  A.80
[解3]道の左側と右側それぞれの畑の面積を求める。
    10×410×480  A.80

このように、1つの問題でも複数の考え方があり、全て正しいです。
算数・数学は解き方を覚えるのではなく、イメージして自分が学んだことの中で何を使うことが出来るのかを考えることで解き方が解かることもあります。また、高校数学になるとイメージ出来ないものが増えますが、答えを導くためには何が解からなければならないのかを考えていき、それを辿ることで与えられた条件で問題を解くことが出来るということが解かります。なので、「この問題はこう解く!」と覚えるのではなく、なぜその計算をするのかを考えることが大切だと思います。

②答えが1つ
 先程述べたように、考え方は複数あっても辿りつく答えは1つしかありません。私は特に国語が苦手です。というのも、記述式の問題ではキーワードを抑えながらうまくまとめなければならなかったので、文の少しの違いで不正解になることが多かったからです。算数・数学では答えが1つなので解かりやすいと思います。

③学んだことを生活で活かすことができる
 算数では小学校3年生までに四則演算全てを学習します。この四則演算だけでも、料金の計算や時間の計算、物を数えるときなどに役に立ちます。また、高校数学は「いつこんなの使うの?」と思う人もいるかも知れませんが、私たちが普段使っている機械や、家の設計などに使われていると考えると、知っておくべきことであり、もっと楽しく学習できるかもしれません。

④学んだことが次の学習に繋がる
 算数・数学では新しい分野を学習するために、それまで学んだことが必要となることが多くあります。例えば、足し算が解からなければ引き算は解かりません。掛け算が解からなければ割り算は解かりません。さらに、これらの計算を使って、図形の面積や体積を求めたり、時間や道のりを求めたりします。英語の文法や単語は数学の定義のようなもので、1つ1つ覚えていくしかありません。しかし、算数・数学は1つの定義から定理を導き、、それらを使って新たな定理を導きます。なので、今までの学習との繋がりを考えることでより解かりやすくなると思います。

○算数・数学を理解するために○

①定義をしっかり理解する
 算数・数学は定義を基にして定理が作られます。なので、定義が解からなければ、定理も解からず、問題も解けません。定義を理解することで、定理や解き方を「覚える」のではなく「理解する」ことが出来ると思います。

②計算問題は演習が大事
 「解き方は解かるのに計算ミスしてしまう…」という人は多いのではないでしょうか。私も計算ミスが多く、悔しい思いをします。しかし、計算ミスで減点されるのはもったいないことです。誰でも計算ミスはするかもしれませんが、演習を繰り返し、計算に慣れることでミスを減らすことが出来ると思います。また、98×7(1002)×7、つまり100×72×7と考えることで筆算をせずに簡単に計算でき、ミスも減らせます。このように学んでことをうまく利用することも大切です。自分に合った計算方法を見つけることで、より速く、より正確に計算することが出来ると思います。

③基礎を身につける
 先述の通り、算数・数学は学んだことが次の学習に活かされます。なので、新しい分野を学ぶためにはそれまでの内容を理解していなければなりません。初めは算数・数学が苦手でなくても、新しいことを学ぶにつれて解からなくなり、苦手意識を持つ人も多いと思います。それは、内容の理解が難しいものになるということも理由の一つですが、それまでの内容をどこか曖昧な理解で見過ごしていたということもあると思います。「なぜそうなるのか」を理解せずに、解き方を覚えて解かった気になっていると、応答問題が解けなかったり、次の学習で「どのように考えればよいのか」ということが全く解からなくなります。もし、「自分は○年生の時から苦手になった…」と思った人は、それまでの内容を振り返って下さい。そこに理解するヒントが隠されているかもしれません。


 ここに書かれていることはあくまで私個人の意見です。人にはそれぞれ得意・不得意があって、考え方も様々です。でも、これを読んで、少しでも算数・数学の良さを知って、好きになってくれるといいと思います。

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