講師にぼちぼちの会の木村先生にお越しいただき、不登校や発達障がいのことについての講演と茶話会を開催しました。
当日参加してくれたスタッフのSくんがまとめてくれましたので、ここでご紹介します。
■講演会(要約)
・障がいとは、生きていきにくさのことである。本人が解決することではなく、周囲が必要な支援をしなければならない。
・発達障がいの解決策は、周りの人(大人も子どもも)が理解し、知ること。
・発達障がいは脳機能の障がいであり、凹凸があるもの。よく凹ばかり目がいってしまうが、凸もあることも知ってほしい。
・発達障がいには大きく分けて5つ(知的障がい、広汎性発達障がい、ADHD、LD、発達性強調運動障がい)ある。
・不登校生は平成13年から減少傾向にあるが、近年また増加してきている。その原因は学校の柔軟性が欠けてきているからではないのか。
・不登校の理由のほとんどが個人理由(意欲がない、いじめを除く対人関係)等、家庭環境(甘えによるもの等)であるが、この調査は学校が実施しているため不登校の理由についての真相とは言えない。
・発達障がい支援法が10年ぶりに改正され、教育再生会議の第9次提言を出していることから国レベルで支援に取り組んでいることがわかる。
・子どもを取り巻く環境(学校、地域、家庭)にはどこにも大人がいるため、どこでも不登校や引きこもりの要因となりうる。
・不登校の子に対して、否定をしない、受け入れることが大切である。子どもが無茶苦茶なこと(例えば、担任が嫌だから変えてほしい等)を大人に言うことがあるが、これは子どもが大人にどこまで受け入れるか無意識に試しているからである。
・不登校の子に判断させるためには、正しい情報、判断力、経験が必要である。正しい情報がなければ「わからない」、「めんどう」、「きつい」と言ってしまう。判断力を身につけさせるためには、大人が子どもを否定しないこと。経験については、かつて不登校だった大人(メンタル・フレンド)とふれあうことで追体験をすることが有効であると考えられる。
・発達障がいの子は、大学中退が増えてきている。そうならないように、行ける学校ではなくて行きたい学校に行かせるように努力されるべきである。
学校や社会の枠に入れるのではなく、その枠を広げる。昼夜逆転してしまっている子に対して8時に来させようとするのではなく、昼に来ても「よく来たね」と迎え入れる。
スクールカウンセラーが言う「待ちましょう」は何もしないで見守ることではない。子どもできることとできないことを一緒に考えて仕分けさせる。大人は口を出してはいけない。
・発達障がいを持っている子には、わかりやすいコミュニケーションで関わっていくとよい。周りが変わると本人も変わる。
・なにをどうしたら一緒に過ごせるか共生の意識を大切にしていくべきである。
■茶話会の話(抜粋)
・不登校の子を持つ父親は、母親を支えることが役割である。母親目線では自分のことは自分でしてほしいとのこと。
・教員は1番困っている子に合わせて学級経営、授業を行うべきであり、そうすることで子どもも察してわかってくれるだろう。
■感想
・講演予定時間をオーバーしても聞き足りない、まだまだ勉強不足だと感じた。茶話会での質問タイムでは講演会以上にリアルで学びのある時間であった。
・今回の講演会はこれから教員になる人や教員にぜひ広めたいと思った。
■心に響いた言葉
・学校の不登校は学校のせい。
・責任転嫁をしているうちはなにも解決しない。
・周りが変わると本人も変わる。
・「あいつだけヒイキされてずるいー」という子はSOSの信号を発している。
できることとできないことを分ける。
(スタッフS)
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